2009年12月12日

「正当な戦争」失望と憤り=オバマ氏受賞演説、被爆地に波紋



「正当な戦争」失望と憤り=オバマ氏受賞演説、被爆地に波紋
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091211-00000142-jij-soci

戦争で荒廃した土地の、街の、国の、人の心の。再生は、ひと一人一人がこつこつと積み上げて行って少しずつ時間をかけてやるもんだ。この、人心の荒れてしまった世界が少しでもよくなることを願って、俺ら小さい存在が必死でちいさい人生を生きてるのに、この今年のノーベル平和賞受賞者は、害虫を踏みつぶすのは庭のためだと言うんだな。
平和賞は「正しい戦争」の存在を否定する。そして「正しい戦争もある」とする人物が、自ら受賞資格なしとの演説をぶつ。戦争国家アメリカの大統領が平和賞の受賞資格なしと自ら認めたという事実は、ノーベル平和賞が確かに平和を希求する賞であることの証でもある。
博愛主義な筈のキリスト教十字軍は一体何人を殺してきたのでしょう。然しこれも当時、彼らにとっては「正しい行為」でした。

 語彙不足から「good war」なんて言ってしまったのだろう。コーダの「羊水発言」もそうだが、これは冗談ですまなくなるだろう。
タリバンとて、彼らには彼らの「正義」があります。
戦争は忌むべきものであるが最大限の努力の後に避けられない戦争はある。理想ばかり言うのではなく現実をきちんと見据えて行動する事が求められる国家元首たるオバマ氏の発言としては正直でまっとうだと思う。

「核なき世界」を訴えつつ、「戦争を全否定したわけではない」と強弁するのは、論理的詐術に近い。いかに冒頭述べたように、現実の戦争が通常兵器によって行われているとしても、それで世論の納得を得るのは不可能だろう。こういう形式論理は政治家同士の世界では通用するかもしれないが、一般的な訴求力はない。
オバマ氏演説、被爆地に波紋
視点を変える。想像力を働かせて違う立場の人の事を思う。それが出来なくなったら人間じゃないな。生存競争なら水槽のバクテリアだってやってるよ。

オバマ氏には、ガンジーやキング牧師を評価する資格が無いと思います。
本当の抑止力は、全て人間の内にあるべき、形而上学的な判断と思考からなるはずだからだ。
然しだからといってそれをはっきりと言いのけてしまう人物にノーベル平和賞を与えてしまったのは、賞の趣旨とは違うかなとも思います。







Posted by nagamasa at 09:30